どんぶら読書

更新していなかったけれど、一応、本はぼちぼちと読んでいます。

武田百合子「日日雑記」

日日雑記 (中公文庫)

日日雑記 (中公文庫)

文章が飾ってなくて、でも素直で魅力的な文章書く人だなーって思っていたのだけれど、

この本は最後に出た本らしくて、ところどころに亡くなってしまった人へ思い巡らせたり、

自分の「老い」についてふと筆がおよんでいたり、少々読んでいてさみしくなった。

好きな人なのでもうちょっと気持ちの晴れ晴れとしたときに書いた本を読んでみたくなった。

次は「富士日記(中)」(上巻は読んだけれど。)か「犬が星見た」かな。



幸田文「木」。

木 (新潮文庫)

木 (新潮文庫)

「ふみ」と読まずに「あや」と読むとははじめて手にとって知りました。

そんだけ物知らないうちに読んだけれど、

文章がさわやかでするっと読めました。

やっぱり文章は人を表すのかなあ?

かくありたきものです。

ちょっと他の本も読んでみたいな。


ライナーチムニク「クレーン男」。

クレーン男

クレーン男

誠実ってこういうことかもね。

クレーンを愛するように働きたいな。

でもそれってすごく難しい。

挿絵にクレーンから見下ろした絵がいっぱいあって気持ちよかった。

バカと煙は高いところがお好き。

バカな俺は見下ろす挿絵が好き。


またチムニク「セーヌ川の釣り人ヨナス」

セーヌの釣りびとヨナス

セーヌの釣りびとヨナス

表紙の色がすごく好き。

グッジョブパロル舎

いいなあ、スケールがでっかい。


三冊チムニクを読んでみたけれど、

「タイコたたきの夢」がいっちゃん良かったかな。

この訳者矢川澄子っていう人はいいものばっかり訳してると思うな。


串田孫一「文房具56話」

文房具56話 (ちくま文庫)

文房具56話 (ちくま文庫)

文房具の思い出話56連発。

文房具絵の愛着の持ち方がいとおしい人だな、串田孫一は。

ちくま文庫は結構俺のツボです。


ポールギャリコ「猫語の教科書」

猫が人間を取り込むための猫による猫のための実用書。

猫語の教科書 (ちくま文庫)

猫語の教科書 (ちくま文庫)

うーん、小悪魔。

なるほどねー猫にくびったけになる人の気持ちもわかるかも。

くすぐるんだよね、人の弱いところをさ、馬鹿なところをさ。

こんな猫だったら思わず騙されてみちゃいたくもなるなー。



結構読んでいるようで、

実は読みやすいものばっかりなので、そうたいして骨は折れませんでした。

エッセイ、寓話系はサクサク読めていいですね。


今はアーヴィングの「ガープの世界」読みはじめています。