睡眠読書
読書の日です。
他にこれといってやることもなし。
いや、あるんだけれど、やりたくないって日。
久しぶりの固めた睡眠のあと読み止しの本を読みくずす。
エンデのサーカス物語。
挿絵はエンデのものじゃないけれど、
装丁が気合はいってて嬉や嬉。
版画・手触り・なかなか五感的に嬉しい本です。
値段が高いのもうなずけるやね。
児童書なのでサクサク読めたのだけれど、やっぱり濃い内容なのはエンデの妙で。
日本でドイツ文学のところに自分の作品が置かれていてエンデは喜んでいたそうですが、
確かに児童書にしては深いところまで書いてあるなーとうなずける。
モモしか読んだことが無かったのだけれど、他のもいいかもしれない。
やっぱりモモの方が好きだけれども。
大人になる矛盾とか、社会と自分の折り合いのつけ方とか、考えてしまう。
ちょっとラブロマンスっぽいのが鼻にかかるけれど、いい本読んだな。
その後鏡の中の鏡を読むけれどしんどくて途中で止めてしまった。
悪夢でうなされているみたいな気分になってしまって。
それと昨日の就寝時に読み終えたのが、
- 作者: リチャードブローティガン,Richard Brautigan,藤本和子
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リチャードブローティガン、西瓜糖の日々。
不思議な感じ。
ブローティガンは初めて読んだのだけれど、何となく好きかも。
何となく。そう、なんとなくっていうのは大切だよね。
物語り全体があわーい感じがするけれど、内容は淡々としているくせに残酷なことだったりする。
村上春樹の初期(風の歌三部作っていうんだっけ?)や、
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの、「世界の終わり」の方の、
感じが似ている気がする。
いつかまた読み返してみよう。
漫画。
- 作者: 中野シズカ
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中野シズカ「刺星」。
前々から読んでみたかった漫画が手に入ったのでほくほくしながら読む。
思っていたより全然いい!
こういう大人になりきらない時期を描いた漫画って何でこんなに気持ちいのかな。
この人じゃなきゃあこんなにいい感じにおさまらないかもしれないけれど。
アミの感じが素敵すぎる。
絵的にもいいね、話的にもいいね。
popな稲垣足穂みたい。
そんな感じでなかなか読書的には充実した日でした。